こんにちは、一年の泰夢(たいむ)です。
最近予定が合わず、あまりこのサークルの活動に参加出来ていません。非常に残念…まあ、それはともかくとして。
このサークルでは主に、本の紹介を行っています。本を読んで、その感想を共有します。とても楽しいのですが…先日その、本を「読む」という行為それ自体への考えが、自分の中で大きく変わる出来事がありました。今回はそのお話をさせていただこうと思います。
先日、オンライン配信朗読劇「もう一度君と踊りたい」を観ました。
役者が本業ではないけれど、個人的に演技がとても好きなダンサーの方が出演なさる、という些細なきっかけで初めて朗読劇を観たのですが、それはそれはもう衝撃で。
一般的な劇よりも密な心情描写。
台詞と心情文の絶妙な切り替え。
心情文の掛け合い。
観客側の想像に任された情景。
朗読は基本的にあまり演技を作り込みすぎません。だからこそ伝わってくる役者と劇中人物の重なり合い。こめられた生の感情。
効果的な照明、テンポをコントロールする音響に至るまで。
朗読でも、会話劇でもない。朗読劇ならではの演出が詰まっており、朗読劇というジャンルの力強さを、肌で感じることとなりました。
自分は高校生のとき朗読をやっていて、それはそれでとても楽しかったです。しかし、いやもう、こんなに違うとは…
物語を「読む」ことの良さを、改めて感じた一日でした。
「読む」という行為にも、沢山の種類があります。
静かに読む。声に出して読む。人物になりきって読む。誰かに向けて読む。
「作品」から新たな「作品」を生み出すために、読む。
様々な「読む」を、経験していきたいです。
文責:泰夢