作家・柴田勝家って何者?

こんにちは。

毎日暑くてやる気が出ません、村松です。

 

今回は、最近気になっている作家さんを紹介したいと思います。

その名はズバリ、「柴田勝家」先生。

 

キャッチーすぎるペンネームに興味が湧き、どんな方なんだろう?とググってみたところ、

一人称は「ワシ」、

武将リスペクトをひしひしと感じるルックス、

執筆はメイド喫茶で、

と、名前負けするどころか さらに濃い情報がわんさか出てきました。

 

一体何者なんだ!

 

 

 

 

 

私が柴田先生を見つけたきっかけは、「アメリカン・ブッダ」という短編集です。

これがかなり面白かった!!

 

 

語り口は淡々としていて、使われている単語はやや学術チック。

そのためか、新書を読んでいるかのような説得力と現実味があります。

けれど世界設定はドSFでめちゃくちゃ奇抜!

 

一生ヘッドセットを着けてVR世界で生きる 雲南省少数民族

体から抜け出して記憶を構築する素粒子

バーチャル空間に逃げ込んだアメリカに語りかける 仏陀信仰のインディアン、、、

 

設定だけでもうすでに面白いですが、どのお話も細かく作り込まれていて、最後までスルスルと引き込まれました。

 

SF × 民俗学 という独特な組み合わせのせいか、

理解できそうでできない、設定の高度な複雑さのせいか、

全体的にふんわりと漂っている、冷たい不気味さがクセになります。(個人の感想です)

 

 

私の言葉ではこの魅力をうまく伝えきれませんが、

池澤春菜さんによる「アメリカン・ブッダ」の面白巻末解説がこちらから読めます。

お時間あればぜひ読んでみてください!

www.hayakawabooks.com

 

 

本作でSFを久しぶりに読んだのですが、このジャンル特有のスケールの大きさにワクワクさせてもらいました。

この夏はSFを開拓してみようかなと思います。

サークルの皆様、何かおすすめがありましたら教えてください!

 

 

参考:

柴田勝家 (作家) - Wikipedia 

戦国武将、ミームを語る──柴田勝家インタビュー vol.2|柴田勝家インタビュウ|柴田勝家|cakes(ケイクス)

 

 

 

 

夏におすすめのミステリー小説

 こんにちは。期末試験まで一週間を切って追い詰められている田村です。春学期ももう終わりですね。対面授業が本格的に始まってからの三か月余りを振り返って、ろくに読書をしていないことに気づきました…。テストが終わったら本を読む時間を作ろうと思います。最近読んだ本で記事を書くことはできそうにないので、ずっと前から紹介したかった本について書こうと思います。

 

 

 私は高校時代ミステリーにはまっていた時期があるのですが、その中でもトップ3に入るくらい好きなのがこの「ハサミ男」です。作者である殊能将之さんは実は名古屋大学理学部に在籍されていた方です。この小説の魅力についてできるだけネタバレしないように書いていきます。殺人事件が主軸となっているお話なので残酷な表現が苦手な方は注意です。読んだのがだいぶ前で、もしかしたら記憶違いがあるかもしれませんが…。

 この物語の面白いポイントは、「探偵役が殺人犯である」という点です。主人公である広域連続殺人犯エ十二号もとい「ハサミ男」は少女を狙って殺人を繰り返す犯罪者なのですが、3番目のターゲットである樽宮由紀子を何者かに横取りされてしまいます。つまり由紀子はハサミ男以外の誰かに殺されてしまうわけです。しかもその手口はハサミ男の事件を模倣したものでした。怒ったハサミ男は自身の模倣犯を見つけるために独自捜査を始めます。

 正義感も倫理観も欠如している探偵役ですが、ハサミ男はとても魅力的なキャラクターです。変な別人格がいたり、ところどころ自虐的だったり、美味しいものに目が無かったりなど、最後まで読者を楽しませてくれます。捜査パートも面白いですが、この本を読み切った後に「ハサミ男」の虜になってしまう読者は少なくないでしょう。(私もそうでした。)

 物語はハサミ男の視点と連続殺人事件を追う警察官の磯部の視点で進みます。手がかりが集まるにつれて磯部はハサミ男の正体に近づいていきます。果たして警察はハサミ男を捕まえることができるのでしょうか?

 ちょっと残酷でブラックユーモアが効いた小説です。ゾクゾクするシーンもあるので暑い季節にちょうど良いかもしれません。ちなみにこの小説は実写映画化されるほどに有名なのですが、できるだけ先入観無しで読むことをおすすめします。

小説の神様はどこにいる?

おはようございます、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。

 

七月も中旬。

初夏も終わり間近。いよいよ盛夏が日本に訪れようとしていますね。

 

暑いだけと唸るのも結構。

海に行くぞと意気込むのも結構。

エアコンの効いた部屋で読書に没頭するのも結構。

 

今や部屋にいるだけで、世界と繋がれる便利な世の中になってきました。

夏の楽しみ方も千差万別、十人十色になりそうです。

 

今日紹介する本はこちら、『小説の神様』(相沢沙呼講談社タイガ)です。

小説って何のために読むのだろう? 書くのだろう?

そんなことを考えたことはありますか?

 

小説を分類する上で二つの区切りがありますよね。

純文学とエンタメ小説。

ただ、元々小説がこのように区切られていたわけではないのです。

かつてエンタメ小説がわんさか出て来た際に、危機意識をもった文壇側からの要請として便宜的にこの二つが作られた、ということなんですね。

 

だからと言って、この区切りには意味がないわけではないのです。

小説が持っている性格の内、2つをしっかりと言い当てています。

つまり、文字芸術としての側面と、娯楽としての側面です。

今文学として時代を超えているものは、そのどちらもに長けていることが多いのですが、これらの側面は「売れるものを書くか」「書きたいものを書くか」という小説家のスタンスに繋がってゆくのですね。

 

小説の神様』というのは、少し前に『medium』で本屋大賞を獲得した大作家相沢先生が「小説っていったい何のために書くのだろう?」という問題を登場人物たちの間で昇華させたものだ、と僕は考えています。

今大ヒットしているもののパターンを踏襲し、ひたすらビジネス的な観点から執筆するのか、はたまたその人の深奥から湧いてくる言葉がそのままに原稿用紙に投影されてゆくのか?

 

読者は「読む」ことに特化するしかないわけですが、この小説は作者側が抱える苦悩をまっすぐにこちらに伝えてくれます。

面白いのは勿論、この本出会う以前以後で読書の仕方ががらっと変わる人も出て来るのではないでしょうか?

決して損はしませんよ。小説の神様に会いにゆきましょう。

レキシ

 

お久しぶりです、ゲダです。

このサークルもいつの間にか人が増え、気づいたら前回担当が回ってきた時から半年以上経ってしまっていました。

半年の間で、読書会の課題本以外で読んだ本を思い返すと、なんだか歴史関係や、国政にまつわるものの割合が高かった感じがします。

というわけで、今回は歴史関係でおすすめな本を紹介していきたいと思います。

紹介する中には、「歴史書籍」(本屋の「歴史」コーナーにありそうなもの)以外のものも含んでいますが、そのような本でも時系列で何かについて語っていて、歴史書籍を読んでいるのと同じような気持ちになったので、含めることにしました。

 

イスラームから見た世界史  タミム・アンサーリー

 

 

9.11以降を生きてきた自分にとって、中東(イスラーム世界)ははっきり言って「よくわからない、怖い」というようなイメージしか持っていませんでした。高校で歴史を学ぶ中で、イスラーム世界が想像していたより中心的な役割を担うことを知り、いつかイスラーム世界についての本を読んでみたいと思うようになりました。

本書はムスリムイスラーム教を信じる人)の古今の世界観とその世界観に主要な位置を占める歴史観について、イスラームの起源から現代までの歴史を辿ることで明らかにしていく内容になっています。著者自身がアフガニスタン人であることもあり、学術的なイスラームの「分析」にとどまらない、生のイスラームを知ることができる稀有な書物になっているのが特徴です。ここで紹介するどの本よりも詩情豊かに書かれたものでもあり、前半のイスラームの起源の部分についてはまるで小説を読んでいるかのような魅力があります。かといってイスラームの歴史を理想化していないのも、本書の価値を高めていると思います。

この本を読んでイスラームに対する見方だけでなく、世界史全体に対する複眼的な姿勢を培うことができたため、思い出深い本です。

 

昭和16年夏の敗戦 猪瀬直樹

 

 

コロナ禍における政府の意思決定を戦時中のものと同じと批判する意見を度々目にしていたので、実際に戦時中の意思決定とはどのようなものであったかを知りたくて読んでみました。

著者はジャーナリストだったこともあり、文体は読みやすかったのですが、引用部分が長い&読みにくい(「ニ非ザルシテ」とか、とにかく堅苦しい)ために少し苦戦しました。日本軍ほどではないけど。

本書には、政府の肝いりで選ばれた若手エリート官僚・軍人からなる総力戦研究所昭和16年の8月に政府の前で「日本必敗」の結論を発表した後、客観的な分析を無視し開戦に踏み切ったプロセスが描かれています。

コロナ禍で目立った日本の政府・官僚機構についての理解が深まるだけでなく、当時の出来事を通して東條や昭和天皇、近衛首相のような戦時の重要なアクターの人間性にも触れているところも魅力的な本です。

 

世界史の誕生 岡田英弘

 

 

イスラームから見た世界史を読んでから、世界史に対する西洋・東洋ではない視点の本がもう一冊読みたくなり、モンゴル・満州の専門家が著者である本書を読んでみました。

文庫化されていたのを読んだので、ある程度売れたんだと思いますが、正直高校で世界史を学んでいる人でないと、頻繁に「これ誰?」みたいな感じになってしまうと思いました。しかし、逆に世界史をある程度学んでいれば、面白いことは間違いないと思います。

本の扱っている歴史的・地理的範囲が広大かつ本自体がそんなに長くないため、あまり物語的に書かれていないのが玉に瑕なのですが、それでも読み手を引き込むのは主張をズバッと言い切るような語り口と、ミクロな分析からマクロに繋げている分析手法とそれによる説得力にあると思います。

世界史選択におすすめの一冊。

 

11の国のアメリカ史 コリン・ウッダート

 

 

上記の世界史の誕生を読んだときにアメリカへの言及があり、そういえばアメリカの歴史知らないなとなったので、たまたま図書館で見つけた本書を手に取ってみたら、想像を絶する面白さでした。2011年にアメリカで刊行されると同時に、ベストセラーになったことが頷ける読みやすさと内容の濃度があり、一度読み始めると止まらなくなる本です。

本書は近現代アメリカの400年の歴史を、互いに異なる11の民族文化的共同体(ネイション)を通して紐解いていくという体をとっています。この11のネイションの概念は本書が刊行される前から、文化地理学者や選挙戦略家のような専門家たちがアメリカの分断を分析するために研究していた分割方法らしいのですが、本書の特色はそれらネイションの視点からアメリカ史を辿ることで現代も続くアメリカの分断を体系的かつ説得的に説明してくれる点にあると思います。

こんなにいい本はないので、全員読みましょう。

 

最後に

僕は小さい頃から歴史が好きで、大学受験の時も歴史を(必要以上に)勉強していたりして楽しかったのですが、ちゃんとした歴史の本を読み始めたのは大学に入ってからで、それからさらに歴史を好きになりました。

高校受験で歴史は広く・浅く学ばれ、結局固有名詞や数字の暗記になってしまうのが悲しいところですが、実際の歴史はもっとドラマチックな物語であり、現在に直接関わってくるため、臨場感あるものです。

最後に、歴史を読んでみたいと思った方のために、僕が思う面白い歴史の本の選び方を以下に2点書いてみます。

  • 訳された本であること

ある本が日本語に翻訳されるということは、その本が最初に発売された国でよく売れていることが多いです。そのため、翻訳本には読みやすい傾向があると言える気がします。逆に、日本の歴史書では1990年代以降の実証ブームのせいもあってか、学者が実証的な研究を本にしたものの割合が多い気がします。そのため、経験的にはそんなに読みやすくないです。

  • 物語を大切にした本であること

何度も書くようですが、歴史の面白さの重要な原因はその物語性にあるので、多少長くなっても語りが物語を重視したものの方が読みやすいですし、読んだ後の記憶への残り方も全然違います。上記の実証的な本はそんなに分厚くないことが多いですが、物語的に書かれていないことが多いので、圧倒的に読みにくいです。

また、大学の中央図書館の歴史コーナーは面白い本が多いので、適当にとってパラパラ捲るのもおすすめです。

 

ここまで長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。

では、また読書会で会いましょう。チャオ!

 

 

 

 

読書の楽しみ

お久しぶりです。今回担当のイシです。

突然ですが、皆さん読書は好きですよね?

僕を含め、この記事を読んでいる方の中には読書を趣味と公言する人も多いかと思います。“趣味”というからには、読書にもほかの何ものにも変えられない魅力があるというわけですが、その魅力とは何でしょうか。今回はそこについて掘り下げていきます!

 

 

理由1:新しい知識を得るため

これは読書の最も目立つ利点ですよね。僕も「読書の何がいいの?」と聞かれたらだいたいこの返答をしています。また、大人が学生に対して本を読めというのもだいたいこの意味な気がします。教養本、参考書、啓発本、ビジネス本などはまさにこの理由が当てはまります。ノンフィクションも歴史本と同等に扱えば知識や知見として吸収できますし、そのほかの文学作品でも新しい考え方や価値観などを知ることができるので、この理由を含むこともあると思います。

 

しかしこの理由だけですべてを説明できるとは思えません。コメディーや恋愛小説、推理小説、ホラーなどが好きな人もいますよね?そんな本たちにあてはまるのが次の理由だと思います。

 

 

理由2:非現実に逃避するため

現実世界から目を背けたくなったときに小説の出番がやってきます。小説はノンフィクションを除けば、仮想世界での出来事であるため現実世界から距離を置くことができます。恋愛小説のような恋愛をする人、推理小説に登場するような事件に巻き込まれる人はめったにいませんし、ホラーは現実ではありえないと知っているからこそ恐怖心がかき立てられるわけです。魔法などの出てくるファンタジーもこの理由に当てはまります。理想世界、非現実世界に飛び込むことで現実と距離を置き、一時的に現実を忘れることができるのです。

 

そして理由1,2にも当てはまらない現実世界を則したような小説はどうなのでしょうか。テンプレ的な人間ドラマや青春を象った話などのことです。理想的な世界ではなく、自分または知人が似た経験をしたことがあるかもしれないような話です。それらを説明するのが理由3です。そしてこの理由こそが読書の最大の魅力ではないのかと僕は思っています。

 

 

理由3:登場人物の人格を味わうため

これだけ聞くとサイコパス的に聞こえますよね。(書いていて自分でもそう思いました。)とりあえずそんな誤解?を解くためにこの考えに至った経緯を説明します。

きっかけは中村文則さんの小説、王国の一節でした。

 

『その刺されて苦しむ男を、残忍に見るだけではつまらない。笑いながら見ていているのでもつまらない。しっかり同情するんだ。そいつの恋人やそいつを育てた親になどまで想像力を働かせ、同情の涙を流しながら、しかしもっと深く、もっと深くナイフを刺す。・・・(中略)・・・肝心なのは、全てを余すことなく味わい尽くすことだ。』

王国(p75)より引用

 

引用文は場面が場面だったので少しやばく聞こえましたが、要するに自分ではない人に対して感情移入し、その人の苦しさを彼自身の感性で自分のことのように感じることが楽しみになるということです。(少なくとも僕はそう解釈をしました。)これは苦しみだけに当てはまるものではなく、喜びや悲しみ、緊張、憎悪などなど物語の登場する全ての感情であてはまるものだと思います。そしてこれは読書という行為にも拡張できると思うのです。この意味ならば納得できるのではないでしょうか。僕も小説を読んでいて、登場人物の喜びや悲しみなどを自分のことのように感じ、心動かされることが多々あります。(そして、その感覚って何ものにも替え難くいいものですよね。)つまり、物語の登場人物の人格を味わうことで、実際にしたことのない体験(感情などを含む)をすることができる。これが読書の魅力なのです。

 

しかし、これってドラマや映画などの映像媒体でも同じですよね。(と、この記事を執筆していてふと思いました。)これに対して、読書の魅力を決定づけるものとは何なのでしょうか。

それは映像媒体では速度が強制されるという点です。人によって感じ方だけはなく、感じるスピードにも差があると思います。皆さんもドラマなどで、意味もわからないうちに物語が進んでいったなんて経験のある人も多いのではないでしょうか。それでは満足に人格を味わい尽くすことができません。まあ逆に言えば、その波長が合えば問題なく感情移入できるんですけどね。その点、本は自分で速度を調整したり、過去の設定などがわからなくなったときに遡ったりできることが強みですね。

また、作品数も小説のほうが圧倒的に多く、より感情移入しやすい作品を数多く見つけることができます。

 

 

ここまでいろいろと理詰めで考えてきましたが、結局のところ理由もなく、好きだから本を読んでいるのかもしれません。(これも一種の真理なのでは?という気もしてきました。)そうであるならば今までの話が全て無駄になってしまいますが、本を読む意味について考えることは無意味でないと感じています。なぜなら、それは確実に読書を味わい尽くすことの助けになるからです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

文責:イシ

戦いの音楽史

 こんにちは。突然ですが、みなさんは普段音楽を聞く習慣はありますか?音楽配信サービスや高性能のイヤホンが充実している現在、それらを利用して以前より音楽を聞くようになったという方も多いのではないでしょうか。僕もステイホーム期間中にサブスクの音楽配信サービスを利用し始め、今まで以上に音楽が身近になった気がしています。

 これまでは好きなアーティストの曲や流行りの曲しか聞いてきませんでしたが、サブスクを使い始めてからは、おすすめ機能を利用して今まであまり聞いてこなかったジャンルの曲も聞くようになりました。そして色々な曲を聞きながら音楽について調べていくなかで、音楽も読書と同じような楽しみ方ができることに気がつきました。好きな作家の生い立ちを調べたり、影響を受けた作品まで読んでみると1冊の本を何倍も楽しめるように、自分の好きなアーティストのルーツを探ったり、影響を受けた曲を聞いたりすることでひとつのアルバムを何倍も楽しむことが出来ます。

 そこで今回は音楽、特にポップスを深堀りしていくのにぴったりな本をご紹介させていただきたいと思います。

 

 

 この本は主にロックの歴史を解説した本ですが、ロックのルーツであるブルースやR&Bについても解説されています。

 ロックについて調べていると「ハード」「サイケ」「プログレ」など、ジャンルがたくさんありすぎてなにがなんだかわからなくなりますが、この本ではそれぞれのジャンルを時系列に沿って、その代表的なアーティストやアルバムと共に紹介してくれるので、音楽の知識が全くない僕でも挫折することなく読み切ることができました。本で紹介されている曲を、サブスクやYouTubeを使って実際に聞きながら読み進めると楽しいと思います。

 著者の「みの」さんはYouTubeで動画投稿もしておられるようで、そちらもあわせて見るとより一層知識を深めることができます。

 

 コロナ禍で外出が難しい今、本やYouTubeを利用して自分の好きな音楽を深堀りしてみてはいかがでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

文責:浜辺

 はじめまして。今回、初めて投稿させていただきます、大木です。

 

 暑い日が続いている......らしいですね。僕はオンライン授業で学校に行かず、家に篭る生活をしているので、あまり実感できていないです。そろそろ運動しようかなあ。......こんなセリフを何回も口にしたような気がします。

 

 何か叙情的で文学感あふれるテーマはないか考えていたのですが、特に覆い浮かばなかったので、少し前に読んだ本を紹介します。

 

www.amazon.co.jp

 

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫) | 恩田 陸 |本 | 通販 | Amazon

 

 はい。有名な本なので、紹介するのも今更なのですが、蜜蜂と遠雷です。ざっくりとしたあらすじは、ピアノのコンクールを通して、様々な人が成長していくという群像劇です。

 

 この作品のすごいところは、登場人物の心情の変化や成長を演奏描写に託してしまっているところです。群像劇ですから複数人に視点が移るのですが、選手の少年少女や青年たちだけでなく、審査員にまでと、多くの人に視点が移ります。普通なら読みにくく、感情移入しにくい小説になってしまいそうです。しかし、音楽が上手いこと彼らを繋げ、また、成長の様子を描いているおかげで、登場人物一人一人に深く感情移入ができるようになっています。

 

 そして、この音楽の描写が綺麗なのです。別段、斬新な表現が使われているわけではないのですが、その場の空気が感じられるようで、陳腐な言い方ですが、物語の中に入り込んだような気持ちにさせてくれます。

 

 この本は読んでみないと魅力が伝わりにくいと思うので、ぜひ読んでみてください。僕は映画よりも小説の方が圧倒的に好きでした。

 

 それでは、拙い文章でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。