名古屋大学読書サークル

サークルメンバーがゆるりと記事を書くスペースです

本を読むきっかけ

こんにちは。名古屋大学3年の川辺です。

正直パソコンの操作が慣れてないうえに、いざ何かを書くとなるとなかなか考えがまとまらず、全く筆が進みません。

読んだ本の感想を書こうにも何の本を選べばいいのかを決めあぐね、本棚のの前を右往左往する日々です。とりあえずこれが私にとって初めての記事なので、本の紹介よりも自己紹介によった内容にしようと思います。どんな本より薄っぺらい私ですが最後まで読んでくれたら幸いです。

 

 

中学生の時電車で少し遠出をしたことがあるのですが、そのとき暇つぶしにとたまたま持って行った夏目漱石の『こころ』。そのころはあまりガツガツと本を読むタイプではなかったのですが、あまりにも物語に引き込まれ夢中で読み進めました。

 

『先生と私』『両親と私』『先生と遺書』の三部からなっています。

『先生と私』では「私」と先生の出会いや交流が書かれており、この中で先生はときどき謎めいたことを言っています。『先生と遺書』を読むと、先生の発言の意図が分かります。本著の佳境ですね。

 

国語の授業で読む人も多いと思います。私の場合高校の国語で登場しましたが、そこでは最後の『先生と遺書』しかやりませんでした。最初から読んでない人にとっては水戸黄門の殺陣のシーンだけを見せられた気分ですよね。もし未読の学生さんがいたら早めに読むことをお勧めします。授業の予習にもなりますし。

 

www.shinchosha.co.jp

 

大学に入ってからは読む本のジャンルや作家さんも増えていきました。そんな今、私が特に好きなのは森見登美彦さんです。京都を舞台にしていることが多く、幻想的でロマンティックな雰囲気に毎回魅了されます。流れるような地の文にユーモラスな表現も森見さんの魅力の一つです。ダメ大学生がどんちゃん騒ぎするお話も可笑しくて好きですが、彼の書くSF(少し・不思議)作品もまた違った雰囲気で面白いです。そこで少し不思議な森見さんの著作を紹介します。

 

www.kadokawa.co.jp

 

ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫)

主人公は小学生のアオヤマくん。気になることはとことん追求する性格で、さまざまなことを研究ノートにまとめています。そんなアオヤマくんが住む町で、突如ペンギンが大量発生。それには彼が通う歯科医院のお姉さんが関わっていて、彼は調査を始めます。

大人びた喋り方で圧倒的知識を持つアオヤマくんですが、どことなくあどけない感じがかわいいです。調査という名の冒険を通して彼の成長をみることができる、まるで彼の親になった気分です。

 

 

最初に「本よりも自己紹介」といいましたが、本:自分=1:1くらいの割合の紹介になってしまいました。紹介した本に興味を持ったらぜひ読んでみてください。

最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。