名古屋大学読書サークル

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ひとことレポート「ビミョーな未来をどう生きるか」

ビミョーな未来をどう生きるか

著者:藤原 和博

ジャンル:啓発書(子供向け)

 

 

おすすめしたい度:★★☆☆☆

個人的満足度:★★★★☆

きっかけ:ちくまプリマー新書や岩波ジュニア新書を読んでみたいと以前から考えていて、中央図書館にあるもののなかで読みたい本を探していたらこの本に突き当たりました。

ひとこと:僕はずっと「大人になるまでにこれをしておけ」「とにかく人間力をつけることが大事なんだよ」といった大人の言葉がとても嫌いでした。曖昧な言葉ではぐらかして、大切なことを言葉で伝えてくれていないような気がしたからです。そのことを受け入れようとしただけで、目の前に窮屈な通り道を作られ、ほかの道は隔てられてしまったような気になったからです。この本も、そのような「窮屈な通り道を作る」本です。ただし、なぜその通路が幼少期~青年期に必要なのか、なぜ大人たちはその通路を作ろうとしてしまうのかということを伺えるようにも書かれている本なのです。この本を読んで、大人たちがこのようなことを言う理由を考える姿勢が芽生えました。言葉の表面的な意味を超えて、相手の事情や伝えたいことを考える姿勢を身につけることこそが「大切なこと」「大人になるまでにやるべきこと」なのかもしれないと今なら思えます。僕も含めて皆、このビミョーな未来を生きる正解が欲しくて、でも自分の歩んできた道を正解だと信じたくて、おびえているのかもしれません。

 

書いてて思いましたが全然ひとことじゃないですね。

 

書いたひと:翔太