名古屋大学読書サークル

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ひとことレポート「余命10年」

余命10年

著者:小坂 琉加

ジャンル:小説

 

 

おすすめ度:★★★★☆

個人的満足度:★★★★★

今の自分を変えたいと思っている人に勧めたい度:★★★★★

 

きっかけ:本の名前は以前から知っていて、少し気になるけど買ってまで読むのは迷うなぁと思っていたところ、まさかの prime reading に追加されたので読んでみようと思った感じです。

 

ひとこと:タイトルの通り、20歳で不治の病にかかってしまい余命が10年であることを知った主人公の茉莉が、残りの人生を過ごす物語です。よくありがちな設定ではありますが、そういった本とは違って、奇跡のようなことが一切起きないのがこの本の特徴です。周りの人の反応や主人公の感情描写などすべてが非常に現実的に描かれており、そこに読んでいて引き込まれました。

 普段こうして生活していると、自分にもいつか終わりが来ることを忘れてついダラダラと過ごしてしまいがちですが、この本を読んで、今の生活を変える必要があると感じるようになりました。いざ人生の最期に差し掛かった時、後悔が残らないよう日々を過ごしていきたいものです。

 

 

筆者:kato