著者:吉野 源三郎
ジャンル:教養本(?)
おすすめ度★★★☆☆
中学生が眩しい度★★★★☆
読み始めたきっかけ:古き良き教養の本として有名らしいことは知っていた。積読になっていたが、いい加減読まねばと思い手を出した
ひとこと:ジブリの風立ちぬや朝ドラでみられるような、戦前の日本の知識人層の空気感を味わえた。精神修養、道徳、自律、みたいな倫理観はこの時代特有の感じがあるよね。現代では「あなたはあなた。みんながありのままで、肩の力を抜いて、生きやすい世の中にしていこうぜ」みたいな流れに押されてあんまり表立って言える雰囲気じゃないけど、そういうスタンスであっても承知しておくべきことだと思う。最後の展開も、安易に正義に振りらず、純粋ながら現実的な人間らしい人間がちゃんと描かれていてよかった。
真新しいことは書いてないので、新たな視点とか発想法とか気づきを求めている人には物足りないと思われる。
筆者:のみぞ