名古屋大学読書サークル

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ひとことレポート「ガダラの豚」

ガダラの豚

著者:中島らも

ジャンル:ミステリ(?)

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)
 

おすすめ度★★★★☆

世紀末度★★★★★

 

読み始めたきっかけ:趣味の合う知人が読んでたので。あとなんか評判が良かったので。

ひとこと:三部構成なのだが、この三つでやってることが推理小説民俗学・オカルト→スプラッタ・ドタバタと、どんどん現実離れしていく。最初のノリを期待して読み進めるとガッカリしそうだが、何も考えなければかなり面白い。私は何も考えずに読んでたので楽しかった。特に2巻。

  書かれたのが1993年、地下鉄サリン事件の2年前というのを考慮すると、悪質な新興宗教の洗脳方法など詳しく書いており、先見性が高くて感心させられる。

集英社文庫版の裏表紙は、その巻の内容がほぼ丸々ネタバレされてるので注意。

かいたひと:榊原