名古屋大学読書サークル

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ひとことレポート「サンタクロースと小人たち」

サンタクロースと小人たち

著者:マウリ・クンナス 訳:稲垣美晴

ジャンル:絵本

 

 

おすすめ度★★★★★

疲れた日に読みたい度★★★★☆

 

読み始めたきっかけ:家にあったため

ひとこと:フィンランドの山奥で一年かけてクリスマスプレゼントを作るサンタと小人の話。いかにも海外の絵本という感じのファンタジックでかわいらしい絵柄ながら、一晩ソリの上で寒さに痛めつけられる身体を思い事前にリウマチの薬を塗ってもらう年齢相応のサンタの姿が描かれていたり、服は手やミシンで縫い合わせ、おもちゃはスプレー缶で塗装するなど、プレゼント作りの行程や道具が結構身近なものだったりと、意外に現実的な描写が散見され、なんとなく親近感が感じられます。いまこのときも遠い異国の地で汗水たらして働いているサンタと小人たちのことを思えばこそ、辛い毎日を乗り切ることができます。

  

筆者:黒谷