名古屋大学読書サークル

サークルメンバーがゆるりと記事を書くスペースです

ひとことレポート「宝島」

宝島

著者:真藤 順丈

ジャンル:小説

宝島(上) (講談社文庫) | 真藤 順丈 |本 | 通販 | Amazon

おすすめしたい度:★★★☆☆

個人的満足度:★★★★☆

盛り上がり度:★★★★★

 

拙者、直木賞作品はとりあえず買っておく侍につき、買って家においてあったものの、長らく積まれていた本。いい加減、積本ぱぅわーが切れてきたので読んでみた。

 

ひとこと:太平洋戦争集結直後の沖縄を舞台にした本。戦争が終わってもアメリカに支配され、日本から見捨てられるという波乱の時代を幼馴染3人(4人)が必死に生きていくぜ!っていうストーリー。沖縄が安心して生きられる場所にするために抗うんだけど、彼らの心の中にはいつも地元の英雄的な人がいて、あの人ならこうする!っていう行動をそれぞれがするんだけど、その辺りの自立していない感や行動の破天荒さが人によっては薄っぺらく感じるかもなーっていう作品。個人的には沖縄弁を多用しているところや、島に根付く考えみたいなのがよく表れていて、ファンタジーを読んでいるみたいだったので気にならなかった。

 

書いた人:大木